オーガニックコットンと、プレオーガニックコットン

2014/05/09

素材のお話
こんにちは、どら猫帽子店の村上です。

本日もブログの時間がやって参りました。

さて、今回は、いつものように私が商品公開の準備を進めている時のことです。


綿100%オーガニックコットンハット

綿100%(プレオーガニックコットン使用)
これです。これが気になりました。
まず最初に、オーガニックってそもそも一体……。
なんとなく体とか環境に優しそうですが。

オーガニック

つまり、有機栽培ということらしいです。
これならばわかりますね。
化学肥料、化学合成農薬に頼らない農法というやつですね。
で、それを2年程度続けて、公的な機関に認証を受けると、
そのコットンはオーガニックコットンを名乗ることができる、と。

つまり。
オーガニックコットンとは、認証を受けた農家が作る、
化学農薬、化学肥料に頼らないで作ったコットンと。
使う側にとっては、残留農薬などの心配がない、ということですね。

で……、"プレ"ってなんですか?

プレミアのプレですか? プレオープンのプレですか?

おお、よく見たらQRコードがあるじゃないですか。
どうやら、プレオーガニックコットンについて案内してくれているようです。
よし、見に行きましょうか。
……と、携帯でQRコードを読み込むのに苦戦すること数分。店のバックヤードで一心不乱に携帯を空中に漂わせる私を、沖村さんが不審者を見るような視線で見ていましたがめげません。
おっと、読み込めました。どうやら、暗すぎたようです。ライトを付けたら一発でした。数分の努力は一体……。
それはさておき。
気を取り直して、内容です。

プレオーガニックコットンプログラム

どうやら、プレオーガニックコットンとは、単純にそういう素材があるという簡単な話ではないようです。
プレオーガニックコットンとは、有限会社KURKKU様が行う、プログラム。
読み込んでいくと、まず、このプログラムには、農薬や肥料による汚染などの背景があるようです。

農薬が井戸に流れ込み、水質汚染、飲んだ人へ悪影響を与えるなどの人体的影響もあり。
また、農薬を使いすぎる→土に悪影響で収穫が減る→生活が苦しくなる→収穫量を上げるために更なる化学肥料、農薬を使わなければならない→借金をしてしまう→そして、また農薬を使う。
といったような悪循環も起こる、と。

環境汚染も問題ですし、農家の方の生活も問題です。

じゃあ、有機栽培のオーガニックコットンにすればいいじゃないか、という話なのですが、これも一筋縄ではいきません。
まず、これまで頼っていた化学肥料などをカットすると、収穫量は減ってしまいます。
オーガニックコットンは、その分高値で買い取ってくれるのですが、
実は、肥料を使わないで作ればオーガニックコットンという訳ではなく、
専門の機関の二年の監査を得て、初めてオーガニックコットンを名乗れるわけです。
つまり、最初の二年は扱いはただのコットン。収穫量が減っただけです。
これでは、オーガニックコットンに変えようとしてもできません。
来年の食事も大事ですが、それより明日の食事があるかどうか、という話です。

そこで、登場するのがプレオーガニックコットン。
オーガニックコットンと認定される前の二年間、その間のコットンを、プレミアムを付け、プレオーガニックコットンとして高く買い上げることで、農家の方に安心してオーガニックコットンに切り替えて貰おう。
それがプレオーガニックコットンプログラム、なのだそうです。

他にも、申請のサポート、オーガニックな農法のレクチャーなども行っているようです。

農家の方にとっても優しいプログラムであると同時に、我々の手元に届いた時、残留農薬の心配がない、そんな優しいコットン製品が届くわけですね。

……なるほど。
つまり、


この「綿100%オーガニックコットンハット」は、作る人にも、受け取る人にも、地球にも優しい、
エコなコットンで作られた、優しい帽子なのですね。

軽い気持ちで素材について調べようと思ったら、地球環境や、綿農家の方の現状等、グローバルな話になってびっくりです。
勉強になりました。こういうプログラムはどんどん増えていくといいですね。
何か、我々個人も手伝えることがあればいいのですが。

さて、本日はこれにて。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

【どら猫オンラインショップ】
【どら猫Yahoo!ショッピング店】
このページをシェア