ヌメ革のお話

2014/07/10

素材のお話

こんにちは、どら猫帽子店の村上です!

本日もブログのお時間です。

さて、本日はヌメ革のお話を。

atelier-doraneko_a12-numebl-160

ヌメ革は、要するに牛革の一種です。加工の工程でタンニンでなめした後、
ほとんど表面加工を施さないものがヌメ革です。
財布などでよく見かける外見ではないでしょうか。
表面加工をあまり行わないというのがポイントで、
滑らかで艶のある、革らしい革が出来上がります。
ナチュラル仕上げと言ってもいい加工法によってできるヌメ革には、
ナチュラルスタンプなどと呼ばれる特徴もあります。
血管の通っていた跡が稲妻のような模様になっていたり、
傷のあった場所が治って色が濃くなっていたり等の自然が残した天然の個性があります。
まったく同じ革は存在しないと言っても過言ではありません。

さて、そのヌメ革が加工品としてどうなのかというと。
タフで、5年10年と長い期間愛用できる、とても良いものです。
最初は少々堅いですが使い込むうちに柔らかくなって、
馴染んでいく、というのも特徴の一つ。
そして、使い日光などの刺激を受けて、
もともと持つ脂分が表面に出てきて、それを磨いたり、
ケアオイルなどで手入れをして使い込むほどに、
傷すらも味として取り込んでいく成長していき、
ゆくゆくは手に入れた当時よりもずっと味わい深い一品になります。

一家に一つ、どうでしょう。

それでは、本日はこれにて。

お付き合いありがとうございました。

このページをシェア