帽子屋が教える、インターネットにおける自分にジャストフィットするサイズの帽子選び その1
2014/05/02
日記さて、タイトルにある通り、「帽子屋が教える、自分にジャストフィットするサイズの帽子選び」です。
帽子屋が教える、と書くとすごくプロフェッショナルな空気ですが、
これからネットショッピングで帽子を買ってみようかな、という方に向けて、サイズに関するお話をぽつぽつと。
やっぱり、お店に実際行った時のようにはかぶって試すとはいきませんから、今回はサイズという切り口で、帽子選びのポイントを。
意外と帽子のサイズにまつわる話は深いもので、パート分けしてお届けです。
では、
そもそも、厳密に頭のサイズって測らないといけないの?
という、話から。
そもそも自分の頭囲が何センチあるか測ったこともないんだけど。
別に大きくも小さくもないからMかL辺りで入るんじゃないの?
という方、おられませんか?
出来れば、しっかり測定することをオススメします。
他にも、今丁度良くかぶってる帽子のタグに57.5cmって書いてるから、という方も測ってみるのがオススメです。
さて、何故かというと、まず、うちのオリジナル商品だと、2cm刻みでSML、LL、3L、4Lとなっていきます。
Sサイズが55cm、Mサイズが57cmといった感じです。
Lサイズ59cm。
右手にカメラ、左手に右利き用の測定器なので左手が攣りそうです。
こちらがMサイズ57cm
手が攣りました。
さて、何が言いたいのかといいますと、LとMの間には2cmほどの差しかないのです。
ならちょっとLがMに変わっても大丈夫そう……、に見える数字なのですが、この数字が意外と大きい。
Lサイズの方がMサイズをかぶるとかろうじてかぶれるかもしれませんが、かなりきつく感じると思います。
Sサイズをかぶろうとすると、まずかぶれません。
逆も然りで、ワンサイズ上を選ぶと、激しい運動や、風が吹くと飛ばされてしまうかと思います。
このちょっとした差が、帽子では侮れないのです。
1cm程度の差であっても、かぶってみれば結構気になるもので、せっかくならば、ピッタリフィットする帽子をかぶって頂きたい、というのが帽子屋の本音です。
また、今かぶってる帽子がこのサイズだから、という方にも気を付けて頂きたいのは、
まず、各会社ごとに、Mサイズの実寸が57cmだったり、56cmだったり、まちまちなことです。
帽子にはMサイズ(57.5cm)って書いてあるよ、という方もご注意です。
場合によって、書いてあるサイズと、実際に上のような器具で測ってみた場合に差がある場合があるんです。
うちの商品では、57cm(実寸56cm)と書いてあったりします。種類によってだったり、ハンドメイドによる個体差など原因は様々です。
他にも、良く伸びる素材だったからMサイズでもかぶれたけど、実際はLサイズが丁度いいかも、なんてこともあり得ます。
もちろん、キツめのかぶり心地が好きな方や、緩めにかぶりたい方、
どうしても風に飛ばされがちだからワンサイズ下を購入する方、
様々いるのですが、なんにしたって、自分の正しいサイズを知っておくに越したことはありません。
ちなみに、だいたい頭囲57cm、帽子57cmだと、ぴっちりしたかぶり心地。頭囲56cm、帽子57cmだとちょっぴり余裕のあるかぶり心地となります。
さて、じゃあ測ろう! と思ったけれど、どうしたものやら……。
ということで、測り方です。
まず、専門店に行けば、希望すれば測ってくれるかと思います。
そういう道具もあります。
ご家庭で測りたい場合はメジャーでもOK。
額から後頭部にかけて、耳の上辺りが測るポイントです。
ただし、ナナメにアレンジを効かせたかぶり方がしたい場合、それもそれでサイズが変わるので、かぶりたい所で測るのがポイント。
ただし、誰かに測ってもらうのがオススメです。自分で測ると意外とずれたり動いたり、変な力が入ってメジャーを伸ばして測定したりしてしまいます。
自分で測る際は鏡で確認しながらずれないように測るといいでしょう。
長い紙を頭に巻いて、直に印をつけてしまうのもいいと思います。
さて、では、帽子選びに入りましょう。
その2に続きます。