指定外繊維って……、なんだろう。
2014/05/12
素材のお話さて、本日もブログの時間がやって参りました。
今回はコレ。
マニラ麻について……、ではなく。
指定外繊維について、お話しします。
指定外繊維……、とても凄そうな響きです。
まるでイレギュラーで特殊な素材を使っているかのようです。
で、実際は何なのか、と、本日も調べてみました。
繊維製品品質表示規定
どうやら、指定外繊維の背景にはこういった法律があるようですね。
かなり乱暴な言い方をすると、上の写真のような品質表示のタグはこういうように書いてください、というのを決めた法律です。
「繊維製品品質表示規定」 このワードで検索すると、消費者庁のホームページが出てきます。
そこに詳しく書いてあるのですが、読み込んでいきますと、
この素材はこういう風に表記してください、という表がありました。
確かに、決めておかないと、同じウールなのに会社によってさまざまなウールの呼び方が書かれてしまって、最悪、これはウールですが「ミンク」という商品名のウールと言い張るようなことさえあるかもしれません。
それで、大体の素材についてはこのように書いてください、という表がある訳です。
じゃあ、指定外繊維って?
確かに、大体の素材は表にあるのですが、しかしながら、完璧という訳ではありません。
たとえば、新しく出た素材。まだ表への追加が間に合ってないパターン。
あるいは、仕様が極めて稀な素材。今回のような特殊な素材を使ったパターンですね。
表には麻に関して「麻(亜麻及び苧麻に限る。)」と書いてあるので、
マニラ麻はその亜麻でも苧麻でもないのでその麻の中に入りません。
じゃあ書かなくていい、とはならず、それでもしっかり書いてくださいということで、
指定外繊維(マニラ麻)
という表記の仕方をしてください。
そういうことですね。
ちなみに、夏の帽子によく見る指定外繊維と言えば、
指定外繊維(ペーパー)です。
つまり紙なのですが、これが、聞こえにしっかりしています。
流石に、指で簡単にちぎれたりはしませんし、
普通に帽子として通用する強度です。
ただし、大体の帽子はそうですが、雨には弱いのでご注意を。
と、いうことで本日は指定外繊維のお話でした。
それでは本日はこれにて。
お付き合い頂きありがとうございます。