帽子の保管法 実践編1
2014/05/27
帽子のお取り扱い・お手入れ本日もブログの時間がやって参りました。
さて、今回は帽子の保管法 実践編、ということで。
岸田さんが先日書いてくれました、
「帽子の保管法」
を、読みまして、私は思いました。
家にそんなボール紙ないんですけど。
用意するものの中に気軽にボール紙って書いてあったんですが、
その時使ったのは、お店で使っている、80×12.5(cm)のボール紙です。
輪自体はそんなに大きく見えないのですが、帽子のサイズが57cmとかですから、
余裕を見て80cm位は欲しいのです。ホチキスを止めるスペースとかもありますし。
つまり0.8メートルのボール紙なんですが……、どこに売ってるんでしょう、それ。
調べてみたら、どうやら専門店で通販、80×100(cm)位のが50枚で5000円……?
高くないですか、ソレ。
一枚100円と考えればそこまででもないですが、50枚セットはちょっと割に合わないような。
高さの幅があるので、適当な計算ですが、一枚で八つくらい作れます。
つまり、あのボール紙の輪が、50枚×8、つまり、400個作れるわけです。
いや、さすがにそんなにいりませんよ。
何とか、もっと簡単に適量が手に入らないものでしょうか。
と、思ったのですが、どの道なんだか大変そうです。
これじゃあ、ご家庭でお気軽にとは口が裂けても言えません。
と、いうことで。
ないなら代わりを探せばいいじゃないですか!
じゃあ、代わりを探す前に、条件を整理です。
おさらいも含めて、どうすれば帽子の保管に適するのか考えてみましょう。
そもそも、なんであんな輪が必要なのかといえば、帽子は置いて保管するのに適さないからです。
帽子のつばは椅子の足と違って、帽子を支える用途には使えません。。
長期間置いておくと、帽子が変形してしまう可能性があるのです。
下の画像の赤く塗られた部分。この辺りが見るからに力を受けています。
ぱっとみ大丈夫そうでも、これがシーズンオフとなり数か月、半年となると問題に。
前つばのシャープなブリムラインが変に反り返ってしまったり、へたって来てしまう訳です。
更に、つばとクラウンは繋がっているので、つばに力が加われば、クラウンにも悪影響が。
型くずれしてしまいます。
久々に出してかぶろうと思ってそんなことになってしまっていたら、テンション急下降の挙句、一日ブルーです。
こう保管するくらいなら、逆向きに保管した方がいいそうですね。
でも、これでもちょっぴり心配。万全と言えるかは微妙です。
それに、堅い帽子ならいいのですが、クラウンの材質によってはクシャっとなってしまうかもしれません。それで癖が付いたりしわになってしまうのも問題ですね。
じゃあ、どこで支えればいいんだよ、ということで、普段帽子を支えている場所を考えましょう。
普段帽子をかぶっている時、帽子を支えているのは、ここです。
赤く塗ってある部分、丁度リボンの所ですが、要するに、内側のテープ、ピン革のあるところです。
帽子のサイズ元の部分ですね。ここがぴったりだと、かぶり心地がいいです。
で、丁度その部分で帽子を支えて保管しようというのが、あのボール紙の輪なのです。
つまり、荷重がかかるのが、
赤く描いた、クラウンの境目の付近でなければならない。
次に、クラウンが地面に付いてしまわない高さがあること。
そして、気軽に手に入り、加工も簡単。
それが、ご家庭でもできる帽子保管法の条件、ということですね。
いいでしょう。それではベストな道を探して来ましょうじゃありませんか。