帽子のスベリ(ビン革)って何?自分でお手入れできるの?
2023/02/14
帽子のお話みなさんは「スベリ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
私はどら猫で働くようになるまで、まったく知りませんでした。
「すべり台のこと?」なんて思う人もいるかもしれませんが、スベリとは、帽子の内側のふちについている布のことで、帽子のサイズを決める役目や汗止めの役目をしています。
上画像の黒い布の部分です。
スベリは、ピン革(ビン革)とも呼びます。
調べてみると、なぜスベリと呼ぶようになったのかは不明ですが、左右の耳周りの髪のことを日本髪独特な呼び方でビン(鬢)といい、現在は、布を使用することが多いですが、古くは革を使用していたこともあり、その2つをつけてピン革(ビン革)と呼ぶようになったんだとか。
耳周りの髪のことをビンと呼ぶこと自体、知りませんでした・・・
スベリの裏側に大きさを小さく調整することができる「調整スベリ」もあります。
上画像のように、布にマジックテープが付いていて、帽子が大きい場合にマジックテープを好きな大きさに縮めて留めることができるようになっています。
最近では、調整スベリがついている帽子も多いので、目にしたことのある人も多いかと思いますが、若干、帽子が大きいと感じるけど、サイズがそれしかないなどという時に便利ですよね。
ちなみに、私たちが使用しているスベリは、帽子の種類によって、硬さなど若干の違いがありますが、すべてポリエステルの黒い布のもので、仕入れ品です。
どら猫の帽子は、調整スベリを使用しているものもありますが、普通のスベリの商品もあり、帽子をご購入いただいたもののサイズが若干大きいお客様には、普通のスベリを調整スベリに交換することもあります。
どら猫に限らず、お店などで、大きめの帽子が気に入った場合などは、スベリの裏側をみてみると調整スベリかもしれないので、見て調整してみてくださいね。
スベリは、帽子の中でもおでこに直接あたる部分なので、どうしても皮脂やファンデーションなどがついてしまうなど、汚れが気になる方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、帽子はなかなかお洗濯というわけにもいかないですよね。
帽子を長く楽しんでいただくためには、日々のお手入れがとても大切で、スベリを自宅でお手入れする方法を紹介したいと思います。
実は、とても簡単な方法で、水で濡らして硬く絞ったタオルで軽く拭き、日陰で乾かすだけで、スベリの日々のお手入れは大丈夫です。
上記の方法で汚れが取れない場合は、10~20倍に薄めた中性洗剤を湿らしたタオルを硬く絞り、そのタオルで優しくポンポンたたくようにして汚れを取ります。
そのあと、水で濡らして硬く絞ったタオルで、優しくポンポンと叩くようにしてすすぎをし、次に、乾いたタオルで優しくポンポンとたたきます。
最後に、日陰で乾かせば完了です。
これなら、自分でも簡単にできますよね。
日々のお手入れをしっかりして、お気に入りの帽子を長く楽しんでくださいね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。